疲れた頭で、ボーーーッと車を運転していた。

わたしの前を走る車の、車体下が緑色に輝いている。
ホタルのようで、見とれてしまった。
(色味は信号の青とホボ同じで、ホタルからは遠い色。)

たぶん、お腹周りを変えてあるのだろうな。
今にも飛び立ちそうな、宇宙船味をかもし出していた。
うん。飛行物体風、だった。

わたしの後ろを走る車は、ライトが青色だった。
それも、ライト全体は白っぽい色で
目頭に当たる部分が、チラっと青く輝いて。
黒い車体の軽自動車で、なんとも可愛らしかった。

有り得ない、輝く緑色と青色に挟まれて。
思い出すのは彼のこと。

***

わたしは。
ある日、ココに書いた日記を読んだ彼から
突然「もう、付き合えない」と言われて。

何が何だか分からず、いつまでも彼につきまとった。

わたし自身が彼個人に向けて放った言葉ではなく、
ココで、ネット上の日記として書いた
見せるための言葉によって彼を失ったことが飲み込めず

いつまでもいつまでも、彼を追いかけた。
「忙しい」と繰り返す彼を、追いつめた。

もしも、が無いことは分かっているつもりだけど。
彼を、追わなかったら。追いつめなかったら。
彼を完全に失うことは無かったのだろうか、と思う。

緑色の、宇宙船みたいな車や
可愛らしい、青い目の車の話を
彼と、話すことが出来たのだろうか。

愛車を運転していると、
車が好きだった彼に聞きたいことに出会う。
その度に、彼と話せなくしてしまった自分を悔やむ。

大事にしたいと言いながら、彼のことを苦しめ続けた。

どうしようもない。

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