Y−1

2005年6月17日
出会った頃、彼は免停中だった。

彼の、健康保険に加入している仕事は
運転免許が必要だったため、休業していて。

わたしと彼が急速に近付いた春、
彼はヒトツキあまりホテルや知人宅に泊まっていた。

身体を重ねた後は、2人でホテルに連泊もした。
宿泊費も交通費も食事代も、彼が払ってくれた。

少なく見ても、数十万円を費やした一ヶ月だった。

***

彼が、おそらく住民登録していたであろう場所と
わたしの居住地は、新幹線で4時間強の距離があった。

気候やその日の空模様も、同じではない距離。

彼が元の仕事に復帰し、元の場所へ戻った後。
彼は仕事の合間を見つけては、一晩に何度も
携帯電話から、声を届けてくれた。
声を出せない時間は、メールでやり取りした。

冬から春にかけて、彼の携帯電話の請求が
何万円・十何万円だったのか、わたしは知らない。

***

彼は、もっと多くの収入を得るため
彼が高校時代を過ごしたという隣の県まで
夜間の仕事が少ない平日、稼ぎに出るようになった。

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