居やしないって。

どういう人に、居てほしいのか。どうしたいのか。
ぼんやり考えても混乱して分からなくなってしまうから、
長ーーい付き合いの友人に、思いつくまま話した。

ら、わたしの居てほしい人は。

・そこに居る、だけでいい。
・泣いていても、涙を止めないでほしい。
・悩んでいても、解決しようと意見しないでほしい。
・ツライと言ったら「ツライね」と返してほしい。
・ときどき、あたためてほしい。

相手の人格、一切無視。そりゃ、一人で居るのは当然だわ。

＊

人が居る、というだけで安心するんだ、と思う。
苦しくて悲しくてどうしようもない気持ちを洗い流すために泣きたい。
一人では醒めるか引いてしまうかで泣けないから、
心許せる人に、ソバに居てほしい。止めずに、見て居てほしい。
自分のことは自分で考えて動いてどうにかするしかなく、
嘆いても頼っても、解決するのはわたし自身でしかない。
ただ、溜まり溜まって苦しい気持ちを安心出来る人に知っていてほしい。
ときどきでいい、ぬくもりが欲しい。
温度と湿度、肌触りとその重みを感じたい。

たいていの男が恐いというのに、どうやって選ぶのだろう。
何を基準に「安心する」「触れて居たい」と感じるのだろう。

こりゃ、一人で居るのは当然だ。